No.630 '07/05/23
「日本とはどういった国なのか?」それが知りたくてずっとさ迷い歩いていた私だったように思います。 今年の私は「宮沢賢治」がテーマです。 とにかく、行きたくてもなかなかいけなかった東北。
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だから歴史には大いに興味がありました。
人物にも、文学にも、そしてもちろん伝統音楽にも。
しかし、なかなかそれらに時間を割くことができないのですね。
作品が近づかせたのか、それとも私がそういった作品に近づいていったのか。
とにかく邦人合唱曲を振るようになってから随分勉強したと思います。(笑)
詳しくはいずれ書きたいと思っていますが、結論的に言えば「やはり賢治には大いに興味を抱く」ですね。
「歴史」上の枠はあるものの彼の思想には見落としてはならない重要な事柄があるように思われます。
それが私を大いに引き寄せているのですね。今回の旅行でそれを再認識しましたし、確認、確信も持ちました。
彼は「バロック」だった。
「?」かもしれませんが、これが私の賢治に対する答えです。
このことが私を奮い立たせます。彼の苦悩や理想を追従してみたい気持ちに駆られています。
まずは空気を吸い、景色を眺め、食べ物を食べることから始まります。(笑)
理想を言えば、少なくても一年は住み着かなくてはならないかも知れませんが(冬を体験しなければなりませんね)、今回は「ことの始まり」ということで二泊三日の初体験です。
遠野駅前。中央、信号機の支柱の上に青い色の座敷童が居るのですが判りますか?(こちらをクリックしていただければ少し大きな写真を見ていただけます〔少しぐらい大きくても判りづらいかもしれませんね。望遠で撮れば良かった。〕)
花巻に降り立って先ずは民話のふるさと「遠野」に出かけました。
そしていきなりのメルヘンです。
座敷童と河童たちの歓待を受けました。
あちらこちらにいらっしゃるのですね。(笑)
これでもう気分は民話の世界です。
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遠野駅舎の屋根にも河童が。
(こういったものを発見するのはいつも田坂嬢ですね。その時に会った地元の方も驚き且つ喜んでいましたね。(笑)とにかくこういうことには天才的、超能力を発揮する彼女です。3人旅も面白くなるぞと大いに期待が盛り上がります。(笑))
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河童の歓待を受けたのですからやはり「河童渕」に行かなければ。
ということで「河童渕」での記念撮影です。後ろは小川です。随分とコンパクトな風景でしたがこれが民話の世界かもしれないと自分に言い聞かせてここを離れました。そうそう、この道すがらちょっとお疲れ気味の蛇に出会いました。出てきたのはいいものの、少々寒かったようで元気なかったです。(こんな時にも田坂嬢は「捕まえようか」などと曰って手づかみしようとするのですよ。もうほんとに野生のお嬢さんです。(笑))
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上の写真は温泉宿の部屋から撮ったもの。
前日まで大雨だったらしく水かさが増えており、流れの音も大きかったですね。(私の晴れ男たる光明でしょうか、今回の旅行は晴れていましたね(笑))
ここのお湯良かったです!(二日間、お湯三昧でした。)
そして、その静けさにも感激でした。当たり前のことなのでしょうが、この静けさは久しぶりの体験でした。
私の頭脳は明晰となりました。(笑)
翌朝、盛岡の小岩井農場の「一本桜」へ。
NHKの朝ドラの風景ですね。やはり雄大な「岩手山」は必見でしたね。これは見て良かった。
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小岩井農場の「まきば園」へ。少し雨模様になりましたが、見事私の移動の時は晴れなのですね!入園してまずしたことはアイスクリームをほおばることでした。美味しかったですよ。(ニコニコ)
こちらをクリックしていただければ少し大きな写真を見ていただけます。(明子さんと田坂嬢です。ちょっと小さいですが)
盛岡から花巻へ戻っていよいよ「宮沢賢治記念館」。
しかし、記念館に入る前に腹ごしらえ。
「注文の多い料理店」は「山猫軒」です。
ここで飲んだ地ビール、ピルスナの「わさびビール」が美味かった!(わさびの風味がありましたよ)
昼食を何を食べたか忘れたぐらいでしたから。(笑)
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■宮沢賢治記念館での写真はありません。私らしいですね。ここでのことは後に書くつもりでいます。(イーハトーブ館にも立ち寄りました。随分と買いものをしました。)
ということで、だんだん慣れてきたレンタカーでの移動で次の「高村記念館」へ。
高村(光太郎)記念館前で撮った記念館のおば(ぁ)さんと。少しお話をしましたけれど、いい人ですね。彼女たちは何やらプレゼントを頂いたようですよ。
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敷地内を少し戻って「高村山荘」へ。
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光太郎が住んでいた家ですね。下の写真は山荘の横の「便所」です。有名な「光」の彫りがあるのですがこの写真では判りづらいですね。
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この山荘付近で聞いた蛙の声も忘れがたいですね。大きい蛙でした。そしてその鳴き声といったら。あんな風に発声共鳴ができればいいですね。みんなに聞かせたいと思いました。(笑)
「花巻歴史民族資料館」にも入館しました。ここも良かったですね。
さて、ここからは「岩手県立花巻農業高等学校」内の賢治の家(羅須地人協会設立の場所)へ。家の前で記念写真。この家でチェロを弾き、思索をめぐらせていたのですね。小さい家ながら偉大な場所なのですね。
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やはり食べ物です。(笑)
賢治が通ったといわれる「蕎麦屋」の「やぶ屋」です。
天ぷらそばにサイダー、これが賢治の定番だったそうです。それは食べませんでしたが(笑)、ソバは美味しかったです。
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ソバを食べれば土産買いとコーヒーです。そこで田坂嬢お薦めの駅近くの「林風舎」へ。ここでも沢山の買いものです。
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ゆっくり休んで、さあエンディングです。
「イギリス海岸」を見て空港へというコース。
さあ、ここにきて嫌な記憶が。(笑)
駆け足の私たち。いつも旅の終わりは走っています。(笑)
なぜ何時もこうなるのでしょうね。今回も時計とにらめっこ。分を争う攻防戦です。
まだもう少し居たいし、飛行機の時間は迫ってくるし、道路は渋滞になれば時間は予測できないし、内心イライラし始める私。田坂嬢はいつになく落ち着き払っています。「大丈夫かな?」
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「イギリス海岸」は水かさが増していてよく写真などで見る風景は見ることができませんでした。
残念ですが、またということにしておきましょう。
空港までは心配した渋滞もなくスムーズに。でもそんなに余裕があってということもなかったです。(笑)
ということで無事飛行機に乗れました。
もう一度訪れたいと思った街でした。遠野では「閑散として少し寂しい」と言っておられた喫茶店の店主もおられましたが、私などその静寂がまたいいのですね。
花巻を中心に、盛岡、遠野と三角形の足取りでした。
このコース、こんどはもう少し日数をかけて過ごしたいものです。
No.630 '07/05/23「岩手県花巻・遠野・盛岡旅行」終わり