音律 | 時代 | 項目 |
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ピタゴラス音律 | 古代から中世(〜1400) | グレゴリオ聖歌だけでなく、中世吟遊詩人たちも採用していたと言われています。 16世紀に至るまで西欧音楽の基礎となっていました。現代でも独唱や独奏などに受け継がれているといわれる音律です |
純正3度の登場(純正律) | ルネサンス | イギリス・アイルランド地方から伝えられたとされます。3度や6度の平行音程によってなぞられる「フォーブルドン」技法が有名です。 純正5度や純正4度の世界に純正3度が登場したことは音楽のホモフォニー的な傾向を一層促すようになりました(合唱音楽の始まりです) |
「音律」の歴史は3度を協和させるよう修正・補正すること、そして「ピタゴラス音律」での「五度圏」の環を閉じることでした。(純正5度を十二回積み重ねると元の音に戻ってくるのですが、この戻ってきた音は始めの音と完全に一致しないという問題がありました) |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | |
ピタゴラス音階 | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド |
セント | +4 | +8 | -2 | +2 | +6.0 | +10 |
「純正律」音階では以下のようになります。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | |
純正律 | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド |
セント | +3.9 | -13.7 | -2 | +2 | -15.6 | -11.7 |
第43回('02/8/28)「実践でのメロディーとハーモニー作り(ピタゴラス音律の補足&純正律へ)」終わり