八重山日報コラム

「音楽旅歩き」No.180


【掲載:2021/09/19(日)】

音楽旅歩き 第180回

「大阪コレギウム・ムジクム」主宰 指揮者  当間修一

憂鬱な朝から希望の明日へと向かう気持ちを現実に!

 朝、起きたときは憂鬱です。
ずっと続いているストレスが原因でしょうか。
朝食を済ませ、今日一日のスケジュールを見渡して仕事を始める、とその憂鬱なものが少し晴れていき、仲間と顔を合わせての練習、
ミーティングや食事会があればスッキリと霧が晴れるように体調が整います。やはり人と人との「対面」こそが人間にとって不可欠なモノだと再認識させられる毎日です。
もちろん、これは今も続く「コロナ禍」で起こっている事。
しかし、その原因は我々の敵であるウイルスの問題に対してではなく、今この国が執っている後手後手の対策と、それを取り仕切る人たちの不甲斐なさ、
反応の鈍さ、これまでの準備の無さ、不誠実と映る姿、そして底に流れるべき人の命を大切さに思う気持ちを発してくれない、心に迫ってこないメッセージに因っています。
「生命と財産を守る」とのお決まりの言葉も虚しさだけが残ります。

 毎日のニュースもいつの間にか「新型コロナウイルス」の情報から「政局」へと変わりました。
ウイルスによって心身共に苦しんでいる方々、残念ながら治療も受けられずに亡くなられた人たち、そして残された家族。
それらに対して手厚く、先の不安を取り除くことのできる援助策が明確に語られません。

 一政党の動向だけに長く時間を割き続けるメディア。「政局」が全面に押し出される。これにはどうしても不自然さを感じないわけにはいきません。
何が大切なのか、大事なのか、何に邁進しなければならないのか、一刻も早く図って動かねばならない事項が薄らいでいくように見えて気持ちが悪い、
つまりそれらによる強いストレスが現れているのだと思う私です。

 安心はいつやって来るのか。誰もが信じるに足りる指針を誰がどのような形でメッセージとして発してくれるのか。
一日も早く、一刻を争う事項として実行して欲しいと、強く、強く願わざるを得ません。
地球上のあらゆる国で、そして場所で、人間が必死になって「生を全う」しようと日々闘っています。
銃で血が流れる闘いもあります。心が引き裂かれるような差別による苦しみの闘いもあります。
貧困に唯々黙して耐えている人たちがいます。
様々に、残酷な闘いが世界中で日常的に起こっています。

 我が国は静かです!坦々と時間が流れているように見えます。
美徳とも受け取れますね。
表は整っているように見え、しかしその底ではぐつぐつと煮えたぎっている。
そんな日常から一刻も早く脱したい!ほとほと毎日が疎ましく、明るい希望の日差しを浴びたい気持ちで一杯です。
石垣島へ行きたいとの思いが強くなり始めています。
毎年、この時期に計画を立てているからでしょうか。今は来年の2月頃に行こうとの思い。
「コロナ禍」の終息はまだかもしれませんが、きっと不安を軽減する材料は今より整っているような気がします。
島が苦しい状況になりませんように!島の特徴を上手く利用した対策をと祈ります。
海の色が恋しい!肌を撫でていくような風を早く感じたいですね。





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